筑摩書房より、2004年に出版された本。 「伝統」とは昔から「ある」ものではなく「求められ、作られてゆく」側面があるということを著者が検証をしている本。 本書の中では民俗学者の柳田國男、折口信夫、ラフカディオ・ハーンとい…
エッセイ
読書感想「真面目に生きると損をする」池田清彦
KADOKAWAより、2016年に出版。 池田節炸裂の持論・エッセイ的本。本の内容とタイトルがあまり噛み合っていない気がしたので何とかならなかったのかと思う自分。タイトルを考えることは難しいのでしょう・・・。 本書は「池…
読書感想「いい家族を願うほど子どもがダメになる理由」富田富士也
ハート出版から2008年に出版された本。 親世代の生きた時代と異なる思春期の子どものそれぞれの抱える言い分や親子関係の悩み、背景、エピソード等が書かれている本。 家族、親子を「会社経営」とみなし、父が「社長(経営者)」目…
読書感想「美大生図鑑」ヨシムラヒロム
飛鳥新社より、2017年に出版された本。 「美大生」について美大出身の著者が自身の実体験や取材をもとに愉快なイラストと同時に語っている本。 美大生の実態やら、美大生あるあるなどが散りばめられていて「美大」に興味があるない…
読書感想「昔はよかった病」パオロ・マッツァリーノ
新潮社から、2015年に出版。 イタリア人の著者が、日本の「昔はよかった」と言われがちな部分を否定的にまとめている本。 現代社会と昔を比べ「昔はよかった」という場合があるが、犯罪の統計を見比べるとむしろ今の方が良くなって…
読書感想「新しい道徳」北野武
幻冬舎から2018年に出版。 学校の「道徳」の授業内容を例に挙げ、道徳に対しての疑問を独特の語り口で語っている本。 北野氏独特の文章で内容に引き込まれるのであっという間に読み終わった。 小学校1年生に先生が「いちばん嬉し…
読書感想「一夜漬け日本美術史」山下裕二
美術出版社から、2012年に出版。 日本の美術について山下裕二氏が監修した本。 日本の絵画等の美術品に対して堅苦しさのない突っ込みのある目線で語っている本。 挿絵やフォントもポップなデザインなので、「日本美術に興味がある…
読書感想「14才からのリスク学」山本弘
楽工社から2015年に出版。 SF作家でもある著者が、14才にもなるべく読みやすいようなタイトルにしているのだが、取り上げるリスクテーマが重い。 序盤から「妊娠中絶は昔が多かった」とうデータから、丙午(ひのえうま)の年だ…