美術出版社から、2012年に出版。
日本の美術について山下裕二氏が監修した本。
日本の絵画等の美術品に対して堅苦しさのない突っ込みのある目線で語っている本。
挿絵やフォントもポップなデザインなので、「日本美術に興味があるけどなんだか堅苦しそうだなぁ・・・。」と敬遠しがちの人には割と読みやすい本だと思う。日本美術を知る初歩的な本なので逆に、ある程度日本美術を知っていたり、くだけた文が苦手な人には向かない本なのかな?と思う。
個人的には長谷川潾二郎(はせがわりんじろう)の未完の「猫」のエピソードがなんか好き。
それと甲斐荘楠音(かいのしょうただおと)の絵を土田麦僊(つちだばくせん)に「穢い(きたない)」と言われ出品拒否せれたエピソードで「穢い絵で綺麗な絵に勝たねばならぬ」というのも印象的。
五百羅漢図は色の塗り方が凄い。