読書感想「パリ季記」猫沢エミ

2006年に出版された同タイトルの本であり、2022年に復刊された本書を読んだ。

扶桑社から出版。雑誌「天然生活」に連載されていたエッセイ。

2002年にフランスに移住した当時の著者のフランスのパリ生活を綴っている。

フランスのパリに対して夢を膨らませてしまう人が現実を見てガッカリする前にこの本を読んでおけばパリに対するおしゃれで優雅な街といった一方的な思い込みをせずに済むかもしれない。

パリと日本の生活の違いを客観的に比較することができるだろう。

個人的に本書で印象に残ったところ

●フランスに移住する時に日本で飼っていた猫も一緒に暮らしたエピソード。

●フランスでは日本と比較して自分の喜怒哀楽を相手に伝えなくてはならない。自己主張をしない日本と違ってフランスでは自分の気持ちはガンガン伝えるくらいの自己主張を持たなくてはならない。

●日本は1秒、1分を気にするが、フランスは日本と違い時間を気にしない。マイペース。

●フランスに過度な夢や目標を抱いてフランスに移住する日本人が現実とのギャップにショックを受けて精神を病むという「パリ症候群」になる人がいることについての話。

●フランス人はブランドの服を買わない。服装も地味で自分に合う服を着る。同じ服を2日以上着ていても気にしない。

●パリの蚤の市は掘り出し物やレアものがある。高価な年代物も売り手の気分でお得に買える可能性がある。

フランスのパリ生活を知ることができるので面白かった。

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