読書感想「コンビニオーナーぎりぎり日記」仁科充及

コンビニ経営を30年続けてきた著者のコンビニにまつわる出来事がつづられたエッセイ。

2023年、三五館シンシャから発行、フォレスト出版から発売。

1990年半ばにコンビニを始めてから30年間の出来事を振り返るコンビニオーナーの妻の視点でつづられたエッセイ。

様々な出来事やトラブル、時代背景に伴って移り変わるコンビニ経営の様子が興味深く読むことができた。

コンビニの経営の内情も分かるのでコンビニの経営に興味がある人は参考になると思う。

地方のコンビニ経営であるがコンビニの乱立で利益が下がったり、様々なお客が来店するコンビニの日常やトラブル、コロナウイルス、近年の光熱費値上がりや物価高の影響などの話が盛り込まれている。

働く側も雇う側もお互い大変だと感じた。

経費削減は人員を減らし自らが常にワンオペで店に立つことになってしまうので過酷な労働環境だと思う。バイトの無断欠勤、1990年代に比べると2000年近くから週休2日で学校の休みや行事が増えることで子供を持つパートさんが学校の予定で休むことが増えると経営者夫婦がシフトに入ることになるというので大変だ・・・・。

困った客や万引き犯は防犯カメラの精度が高くなったので怪しい人はカメラを見ると録画されている。犯人は1週間後に警察につかまるという時代になった。

この本を読んで覚えておいた方がいいと思ったことは「もしも自分の知人や身内がコンビニ経営をするなら新聞などの折り込みチラシに入ってくるオープニングセールがあってもその期間に買いに行かずにセールが過ぎてから買いに行く」ことだ。

コンビニ経営は夫婦や家族が主であるが時代の流れに対応したり、近隣にコンビニを増やしてコンビニブランドをアピールするドミナント戦略はどうにかならないのかと思う。

自分の住んでいる地域のコンビニがこれからも変わらずに残っているか心配になってしまった。

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