読書感想「10代の脳」 フランシス・ジェンセン、エイミーエリス・ナット

文藝春秋から2015年に発売。

10代の一見「普通の若者」が何故突然問題を起こすのかという理由は、未熟な脳にあるという研究や統計等をもとにした脳科学的な主
観の本。

印象に残った部分は・・・

若者は脳の報酬であるドーパミンを欲するために「リスク」より「満足」することを好むので痛い目に合わない限りさらなる満足を求め、無謀な行動を繰り返してしまう。

脳の海馬が過剰に興奮している10代は、未成熟で抑制が効きにくく過剰に活発している為青年がキレやすい。

10代の洞察力は欠けていて、自分を客観的に見る「洞察力」は前頭葉と頭頂葉からなるがそれらの能力が10代はまだ未熟である為である。

朝学習は若者には向いていなく、夜学習して睡眠したほうが記憶と学習は堅牢なものになる。睡眠が大事で、睡眠不足はうつ病の原因である。薬に頼らない自然な睡眠が必要。
熟睡を妨げる親子喧嘩は寝る前にはしないこと。

10代のヘビースモーカーはうつになりやすい。

新世紀世代(1980年~2000年)の自己中心性は「親がほめ過ぎたせいで自意識過剰でうぬぼれが強い」という見解がある。親が子を過剰な自信を与えたり、ほめ過ぎると非現実な自信過剰になり、後々の人生で問題を抱える可能性がある。

ざっくりと個人的に印象に残った部分を自分なりにまとめ(?)ましたが、「10代は洞察力が未熟」というのはその通りだな、と思う。
そして10代の若い脳は大人の脳に比べ学習能力が高いが、高すぎるが故に悪いことも無防備に学習してしまうとか書かれている。

この本はそこそこ厚いので、脳の仕組みに興味がないと読むのを放棄しそうな理論的な内容だと思う

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