読書感想「あなたはこうしてだまされる」多田文明

産経新聞出版より、2015年に発売。

詐欺・悪徳商法に対しての数々の例が取り上げられている本。

事例を読むと、騙される方が悪いとは一概に言えない。騙す方が悪いに決まっている訳だが、詐欺と悪徳商法の初動はどのようなものなのか?という「騙し方」をあらかじめ知っておく方が良さそうだ。

人の優しさに付け込む詐欺、人のプライドをくすぐって気分よくさせて騙す詐欺、不安を煽ったり、良いことがあると言って物を売りつけたりする商法、家族のトラブルを装い平常心を失わせパニックにさせてお金を振り込ませたり、個人情報を聞き出そうとする詐欺、誇大広告、マスコミを装い個人情報を聞き出そうとする業者、不正スマホアプリ、パソコンのエラーを思わせる表示を真に受けソフトをダウンロードさせようとするウソの広告・・・等々色々な例がある。

詐欺に遭ってしまったと思ったら、少額だろうと警察に被害届を出したり消費生活センター・国民生活センター(が地元にあるはず)に相談するなり、被害に遭ったことを自分の中だけにしまわないこと。

個人的になるほどと思ったことは・・・

路上で「お金を貸してほしい」と言われて困った場合「警察や交番に行くと千円以内なら貸してくれる」と言ってみる。

役所関連の電話で、個人情報を教えてほしいという内容の場合は、相手の所属と氏名を確認していったん電話を切って調べる。

子供用にインターネットの有害サイトを防ぐフィルタリングを付けてもすべての有害サイトは防げない(本書には載っていないが、要するに別サイトに誘導する入り口の「はい・いいえ」画面は押さないで画面を閉じるとか??)

自分は騙されないと思わないこと、それに100%騙されない人などこの世にいない・・・と著者は警告する。

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