読書感想「怒りの上手な伝え方」森田汐生

すばる舎より2013年に発売。

怒りの癖は人それぞれある。
カッとなるタイプ、ヒネるタイプ、悶々とするタイプ・・・。
そんな中、相手からの理不尽な怒りを上手に対処できるアサーティブタイプがある。

この本は、そんな理不尽な相手からの怒りをどのように対応すべきか書かれているので自分の怒りを相手にどう伝えればいいのかと悩む人には興味深い本だと思う。

相手の怒っている理由は何か?何故自分は相手に怒っているのか?

怒らないことの代償は心を抑圧してしまうことで、うつになり自分を責め、周りに絶望的な気持ちを抱き無関心になったりする。

怒りを表現する場合は「あなた」「一般論」を出さず、自分主体で「私は〇〇だ」とシンプルに伝えるべきだという。

レッテル張りをすると相手を見下しがちに見るので「あなたが悪い」「間違っている」というメッセージとして相手に伝わってしまう。「〇〇すべき」「〇〇と感じないのはおかしい」といった相手をコントロールする言い方も駄目である。

「仕事が雑だ」と言われた場合は「どの点が雑と思ったか具体的に教えてほしい」と聞いたり、「いつも手抜きしている」と言われたら「手抜きをしているつもりはないが、どんな時にそう思ったのか」という具合に、相手からの理不尽な怒りにどのようにして言い返せばいいかという例が参考になった。

しかし、相手からの理不尽な怒りにどれだけ冷静に感情的にならずに対応できる人は、一体どれくらいいるのか?と疑問に思う。

怒る相手に対応できるなら、相当メンタルが強いか、腹が据わっている人なのだろうと思う。

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