講談社から2015年に発売。
護身術の本と言うと個人的には、堅苦しく少しとっつきにくいイメージが先行してしまい、そのような本を手に取るまでに至りにくいのですが、こちらの本は分厚くなく手に取りやすい。
著者は自衛隊特殊部隊の経験がある人物。
女性の為の護身術なので、身の危険の対策や、護身術の前にまずは弱者に見られない姿勢を作ることや、自分が襲う側だとしたらどのような人物をターゲットに狙うか・・・・という心理を犯罪者視点に立って考察することも自分がターゲットにされない対策としては納得するものがある。
自分が性犯罪者から「この人物を襲ったら反撃されそうだ」と思われるような、スキのない姿勢や態度でいかに相手をひるませるかというのが大事でもある。性犯罪者は7割が顔見知りによる犯行ということもあるので一人暮らしなら自分の「部屋に入れない」。知り合いだからと言って安易に部屋に入れない。曖昧な領域を作らずに拒否の意思と態度で示し、「自分が絶対に逃げられない状況」になることを避けることとある。
いわば戦地のように「今やらなければ自分がやられる」という生死の瀬戸際と同じ考えのごとくである。
理想としては、危険な目に遭わないのが一番良いのだが・・・・。