成美堂出版からの本。
政府が「働き方改革」により、会社員の副業を推進するようになったきっかけで、「副業」を本職以外に持てることは自分の能力を増やしたり、老後の資産を増やすチャンスにもなる。
そんな副業とは一体どのような仕事があるのか?
どうやって仕事を探せばよいのか?
副業のメリットとデメリットは何か?
本業の職場では副業を認めているのか?
副業した時の納税は?
副業の税金は?
副業でのトラブルは?
サービスや商品を販売する副業をする人の宣伝活動の仕方は?
等々と副業に関する疑問が分かりやすく書かれている。
色文字もあり、読みやすいので副業をしたい、でも具体的なイメージが湧かない、トラブルはどのようなものがあるのか?と興味がある人には良いかもしれない。
ブログを書く場合も、やり方によっては収入を得ることができるというのもあるが、本業そっちのけでブログ収入をアテにするのはなかなか難しいと個人的に思う。
副業はパソコンを使ったインターネット経由での仕事だけではないわけで、本業以外の空き時間で近所の飲食店で数時間働くことも副業である。
この本の最初に「副業の種類と分類」(p6)、「副業の特徴チャート」(P12)が書かれているのでそのページを見て自分にどのような種類の副業ができそうなのか分析して選ぶようにすればいいかも知れない。
副業で収入を得た場合に気になるのは納税・確定申告のことだが、会社に知られないように自分で納税するにはどうすればいいのかという疑問(p164)や副業を認めない会社に勤めていながらも副業をしてしまい会社にバレてしまった場合の対処(p104)、禁止されている副業だがどうしても認めてもらいたい場合の労働審判(P106)もある。
ネット系の副業をしようと考えている人は「トラブルの多い危険な副業」(p80)のページに書かれているような「教材を買わせる悪徳商法」に気をつけることである。
店でアルバイトする人は「危険な仕事先を見極める」(P82)のページもぜひ参考に。
自分を例にしてみて起こりうる現実問題は、働こうとしている職場の面接で「副業をしても大丈夫なのか?」と聞いておかなくてはならないだろうということだろう・・・。
自分はネット系副業あてはまるのだが、それ以前にブログ経由の収入もないに等しいので仕事のうちには入っていないというのが残念なところ(笑)。
冷静に考えると、政府や職場が「副業してもよい」と勧めてきても皆が皆簡単に出来るわけではないだろうし、環境に恵まれているかどうか、自己管理能力があるか否かで副業が出来る人や副業で収入を得られる人というのは極めて限定的になってしまう気もする・・・。