読書感想「粗食のきほん」

ブックマン社から2013年に発売。

佐藤初女さんと「変な給食」という著書でおなじみの幕内秀夫さんとの対談形式の本。本の後半の粗食のレシピは富田ただすけさんです。

日本人にとって体にあう「粗食」とは米のようです。米を大事に研ぎ、水の量に気を付けて炊くことが基本中の基本だった。現代の米は機械で精米してあるので、米を研ぐ時には必要以上に力を入れてガリガリ研ぐ必要がないという・・・。ガリガリ研ぐ音を出して「米を研ぐのうまい」と思っていた自分にはビックリしました(笑)。

最近耳にしたことがあった健康食のマクロビオテック(?)についての話や塩の分量などをきっちり計って「健康の為」に料理に変な気合が入ることによってストレスがかかる云々という話が面白かった。健康の為とはいえ健康食というレシピにこだわり家族などに「健康にいいから」と無理やりドヤ顔で食べさせられた人がストレスによって健康から遠のいたら本末転倒である・・・。減塩味噌の場合、塩を減らすかわりに添加物が入る。味噌を作る場合ちょうどよく塩が入ることで味噌がおいしくなる。健康の為に減塩を徹底しすぎるとおかずとの相性を無視していることになるのかと納得した。

その時作るおかずの種類と素材を考慮して料理の塩分バランスを自分なりに差し引きして食事を作る心とそして、食材に対する敬意が大切なのだろうと思った。

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