読書感想「荒木飛呂彦の漫画術」荒木飛呂彦

集英社新書の本。

漫画家である著者が、18才に「週刊少年ジャンプ」に漫画を持ち込んだ時に出会った初代の担当編集者が2015年に定年を迎えることがきっかけで本書を執筆するきっかけとなった。

本書は漫画家になりたいと考えている人や漫画を描くことに興味を持っている人、著者の荒木氏の漫画術を知りたい人におすすめの内容になっている。

本書を読んでみて個人的に印象に残った部分は・・・・。

  • 漫画は表紙を頑張って描く
  • 漫画のストーリーは主人公は常に「上がる」ようにする(主人公がストーリーの半ばで悩んでうだうだするが結局は気持ちを持ち直すのであれば最初から描かない。「下がる」演出は読者がうんざりする)。
  • キャラクターの設定は細かく設定しておくとキャラクターがストーリーを動かすことにつながる。
  • 少年ジャンプは「友情・努力・勝利」がテーマなのでそれらに合わせて漫画を描く。
  • 世界観を重視するなら徹底的に調べたり、資料などを見ても分からないなら実際に自分の足で調べに行くことが重要。世界観にリアリティーがない・間違いがあるとマニアな読者はその漫画のストーリーに冷めてしまう。
  • ムードだけで漫画作品を描くことは難しいし、ムードで頑張れる作品を描ける人は天才でしかない。

漫画のストーリーの組み立て方やキャラ設定・世界観に悩んでいる人は本書を読んでみればきっと得るものがあると思う。

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